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豊田西ステーション

◆多系統萎縮症について

2017年10月25日

みなさんおはようございます。
豊田市のマッサージ店 ケイロウ 豊田西ステーションの松尾です。




■様々な初期症状から始まる進行性、致死性の神経疾患

大脳基底核、小脳、脳や脊髄の運動神経といった部位に変性が生じ、症状を引き起こすとされる。

変性が起こる原因について、一部は遺伝的要因が認められているが、明らかにされておらず、根治法も見つかっていない。

50歳代で始まるのが一般的であり、男性は女性の約2倍多く発症する。

オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症、シャイ・ドレーガー症候群といった、従来は異なるものと考えられてきた三疾患が、多系統委縮症の概念に含まれることが近年明らかになっている。




■症状

【パーキンソン症状】●筋肉の硬直(固縮) ●震え ●前傾姿勢 ●動作緩慢・困難 ●言語不明瞭 ●声が高く震える

【小脳性運動失調】●腕と足のコントロールができず歩行困難 ●目の焦点を合わせたり注視が困難 ●短時間・精密な動作ができない

【自律神経障害】●起立性低血圧 ●めまい ●失神 ●呼吸障害 ●尿意亢進 ●排尿回数増加 ●尿失禁 ●便秘 ●視力低下 ●勃起困難など




■治療法

抗パーキンソン病薬:初期のパーキンソン症候群の症状にある程度の有効性を示す

対症療法:小脳性運動失調や自律神経障害のそれぞれの症状に対し行う

呼吸補助:呼吸障害に対し気管切開を行うこともある





■高齢者には注意が必要です!

①既に発症している人に注意するだけでなく、未発症の人についても、動作や姿勢が普段通りか小まめに観察する

②転倒などによる二次的な疾患を避けるよう留意する




■アセスメントのポイント

●病状、病型について確認

●ADL低下の程度はどうか

●自律神経症状、小脳性運動失調、パーキンソン症状について確認




■亀じろうケアプラン作成のツボ

今後の見通しと支援

自律神経症状が目立つもの(シャイ・ドレーガー症候群)、小脳性運動失調が目立つもの(オリーブ橋小脳萎縮症)、パーキンソン症状の目立つもの(線条体黒質変性症)があります。症状に応じた支援を行います。




■日常生活の留意点

●起立性低血圧を防ぐため、起き上がりや立ち上がりはゆっくりを心がけます

●塩分と水分を多く摂るなどの生活指導をします

●下半身への血液貯留を防ぐため、弾性ストッキングを着用します

●室内の湿度は適切に保つようにします

●病状に合わせた適度な運動、ストレッチを定期的に行います

●転倒予防のための環境整備をします




■医療連携のポイント

●睡眠時無呼吸発作に注意が必要。対策や緊急時の対応について




■使える制度

●介護保険の特定疾病、難病医療費助成制度、身体障害者手帳、障害年金、医療保険の訪問看護適用



以上です。

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